2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

”Framing” disorientation

イシオカさんの発表を拝聴。休むことなく3時間、議論に1時間、さらにその後の食事会に持ち越されても、彼は話し続けた。かなりの密度で、久々に知的な疲労感を味わった。一気に東京から大阪まで車を飛ばしたような、そんなドライヴ感だ。◇ 大戦後のアメリ…

disorientation

案の定、ジェイムズ・コールマン、一筋縄ではいかんのです。 ジョイス、ブレヒト、ブランショ、バルト、ベケット、イェイツ、ラカン、ベンヤミン、フーコー、デュシャン、ヴィト・アコンチ、ダン・グラハム、ブルース・ナウマン、ゴダール、ジェフ・ウォール…

「デジャ=ヴュ・ビス」第1号を古本屋で購入。吉増さんと今福さんの対談がトップ。お題はレヴィ=ストロースの写真集『ブラジルへの郷愁』について。それにしても、今福さんの写真観は10年経った今でもほとんど変わっていない。フルッサーをその俎上に載…

◇ 田尻芳樹さんのトークイベントに出席。ベケットとバタイユ、ということだったが、ベルメールやマン・レイ、ボワッファールなどの写真も登場。ベケットのビデオ作品も見ることができた。女性の口がクローズアップされ、口以外の部分は黒塗りで、まさに「口…

吉本隆明による丸山真男

読書メモ◇ 眼に視える対立の中に分解の萌芽があり、ひとつの学派のなかに、それ自体を否定する核があらわれるというような図式は、よくよくかんがえたうえで行使しなければ「思想」の歴史は、予定調和への波瀾はあるが一路平安な行路と化し、宗教に転落する…

エッセイなのか批評なのか、展評なのか感想文なのか、批判したいのか自分をかばいたいのか。その辺のあいまいな文章が、なし崩し的に印刷媒体にのって他人を傷つける、そんな現場をみた。軽い情報誌には、実際多いことかもしれない。◇ 丸山は、わたしたちの…

OUT OF PLACE

お茶の水、アテネ・フランセで佐藤真監督の「エドワード・サイード OUT OF PLACE」と四方田犬彦とのトークショーを鑑賞。ギャラリーで佐藤さんに映画上映の依頼をしていたので、挨拶がてら出席。 サイードからパレスチナへ。 「故郷を亡くすこと」が映画のテ…

カーニヴァル

ひょんなことから実家に帰り、ついでに本屋へよったところ、めぼしい本がほとんどない。そもそも新書コーナーがない。ベストセラー本と雑誌のみが並ぶ本屋なんて駅売店くらいだと思っていたが。とにかく時間をつぶす本を探す。鈴木謙介『カーニヴァル化する…

◇ ミニマリズム展覧会史の編集会議に出席。 あまりうまくプレゼンできなかった。 林さんに各所フォローを入れてもらい、なんとかやりきる。 これは反省だなぁ。書評に時間費やし過ぎ。 しかし… iBook G4 ゲット! いや、ゲットではありません。 ボロォウ! …

◆ 書評が載りました。 次回はオクトーバー・ファイルシリーズの 『ジェイムズ・コールマン』の予定です。◇ いっけなーーーい! 東京都現代美術館で開催中の カルティエ財団コレクション展に ジェイムズ・コールマン出てるじゃんか! 最近めっきり展覧会行っ…

◇ 御大の羅漢講議。 うまくパラフレーズできない私=他者がいる。◇ 新宿の夜は長い。 そして、朝はサラリーマンがまぶしい。

◆ 生きるってことは、変わるってことさ。 ホメオスタシスとトランジスタシス、 この二つを抱えているからこそ人間なのだそうである。◇ そういえばストレスという語を提唱した アメリカの生理学者キャノンの 「ホメオスタシス(homeostasis)」、日本語にする…

むしず ―ず 【虫酸】/ ―づ 【虫唾】 胸のむかむかしたときに、口に逆流する酸っぱい胃液。 ――が走・る 吐き気がするほど不快でたまらない。 「声を聞くだけで―・る」

Fly me to the moon

◇ 人は神様を拾ったのでよろこんで手に入れようとした。 だから罰が当たった。 ◇ 数年ぶりに『エヴァンゲリオン』を見る。 来年で10年、か。時の経つのは早いものだ。◇ 上記の言葉、神様を写真に置き換えるとどうなるか。 誰が撮ったか分からない写真を拾…

◇ 細野晴臣に会う。 シャンパンはおいしかったが、 車に乗ってきたことをすっかり忘れていた。 「好きなことしかできない」 細野さんはそう嘯いた。 ◇ ニーチェからはじめよう。 機械神にご登場願うために、 まず既存の神には 死んでいてもらわなければなら…

◇ 今日の仕事: データベースの構造上の問題点を抽出、および事務作業。システム開発を外注している友人とミーティング。長丁場で終電近くに。◇ ポンピドゥーにベルメール展カタログを発注。しかし資料にはISBNの記載がない。知人がこの展覧会を見に行ってい…

◇ 知人の奥村雄樹さんの映像作品、《A Day in the Life of Spitting (version 2006)》を視聴する。まずは作品それ自体よりもNYCにいる奥村さんの「今」を観察してしまう。あ、元気そうだ。◇ 読んで字のごとく、一日のつばを溜めるというコンセプト。最後に携…

【去年の10月に書いた記事です。きまぐれに転載。】◇ 美術関係でもっとも研究が困難なのは、映像資料だろう。ピカソの《アヴィニヨンの娘たち》やマティスの《ダンス》、ポロックの《No.13》とかデ・クーニングの《女》の絵画を見ようと思えば、画集やネッ…

◇ カントールの美しい戯れとツァラトゥーストラの美しい戯れとの接触はツァラトゥーストラにとって致命的なものである。もしも宇宙が無限数の項からなるとすれば、厳しくも、無限数の組合わせをも包蔵し得ることになり−回帰の必然性は打ち砕かれてしまう。そ…

春の終わりはすべからく仕事すべし。New Orderの「Blue Monday」聴きながら。◇ 人間機械論−Man Machine、ときたらクラフトワーク。 http://www.kraftwerk.com/◇ 既読人間機械論 (岩波文庫 青 620-1)作者: ド・ラ・メトリ,杉捷夫出版社/メーカー: 岩波書店発…

東照宮

いとこと日光東照宮へ行く。◇ 東北自動車道をとばし、数時間を経て東照宮にたどり着く。 入場には1300円。それは高い。しかも眠り猫は別料金。よくやるわ。 お札とか破魔矢とかお守りとかお線香とか言葉巧みに商売に結びつける。◇ 輪王寺の坊さんはこの…

◇ 学部の頃に読んだ本を渉猟。 なんだか思い出して感慨深い。 橋川文三『日本浪漫派批判序説』講談社文芸文庫 吉本隆明『柳田国男論・丸山真男論』ちくま学芸文庫 柄谷行人『<戦前>の思考』講談社学術文庫 G・ソレル『暴力論』岩波文庫 あ、廣松渉『物象化…

24コマの理由

◇ 西荻にある「卓球バー」で終電まで飲む。 卓球、ファミコン、ダーツなどをビール飲みながら楽しむ。◇ 卓球に熱中していると、バーのおねぃさんに質問された。 「映画のフィルムはなんで24コマなんですか?」 ・・・なんでだろ。24コマだってことは知ってるけ…