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カントールの美しい戯れとツァラトゥーストラの美しい戯れとの接触はツァラトゥーストラにとって致命的なものである。もしも宇宙が無限数の項からなるとすれば、厳しくも、無限数の組合わせをも包蔵し得ることになり−回帰の必然性は打ち砕かれてしまう。それはたんなる可能性にとどまり、それさえも零と計算されかねない。
ホルヘ・ルイス・ボルヘス 『循環説』
- 作者: ホルヘ・ルイスボルヘス,Jorge Luis Borges,土岐恒二
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2001/03/01
- メディア: 文庫
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くそ、僕が挙げる本はみんな画像がない・・・。
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amateurの語源を探す。
「愛する人」という意味のラテン語 amator(アマートル)。
日本語の「素人」というよりも「好事家」に近い。
私がこれから述べようとする考察は、語源的な意味でのアマチュアの考察です。記号のアマチュア、つまり記号を愛する者、都市のアマチュア、つまり都市を愛する者の考察です。というのも、私は都市と記号を愛しているからです。 (ロラン・バルト『記号学の冒険』)
- 作者: ロランバルト,Roland Barthes,花輪光
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1999/11
- メディア: 単行本
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ついでに「すむ」の語源にも行き当たる。
澄む、清む、住む、済むは同根。
意味は「濁った水が沈着する」→「移動するものが停止する」→「開始から終了へ」。
そういえば昔「いる」と「ある」の違いにこだわってたことを想い出す。
身体認識の差異について、木村敏とか援用してたな。
- 作者: 木村敏
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/02/16
- メディア: 文庫
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