◇ 有坂ゆかりさんの「PARADISE LOST」展を観る。 あわせて岡田聡さんとの対談「再魔術化する世界」をきく。 有坂さんの絵には具象的要素(羊?)が含まれていた。ミルトンの『失楽園』とあわせて制作されただけに、そうした像が組み込まれたんだろう。ただイ…

◇ 昨日はpg講座第二回でした。 大勢の方にお越しいただき、盛況のうちに終えることが出来ました。 なによりも講師を務めていただいた前川さんに感謝しきりです。 パフォーマンス力はつけなきゃいけないですね。 お越しいただいた皆さんもありがとうございま…

◇ いよいよ明日、pg講座第二回です。ぜひお越しを! ◇ カメラ・オーストリア最新号(95号)が届きました。 アラン・セクーラがスーザン・マイゼラスについて書いてます。 それとルース・ゾンダーエガーの連載最終回でした。 これちゃんと読んでから書きます…

◇ スティーブン・ピピン『LAUNDROMAT - LOCOMOTION』 ローンドロマット、つまりコインランドリー。 冗談なのか真面目なのかときたま分からなくなるんだけれど、 たぶん大真面目です、この人。 このシリーズは「コインランドリーってカメラと関係あるんじゃな…

◇ pg講座第一回、無事終了しました。岡村民夫さんのアジェ分析は自らの足で調べただけあって実感として伝わってきました。写真を撮るという行為を遡行的に考えるフィールドワーク、それゆえのアクロバティックな他の文脈への接続、むぅ、思考の枠が広がりま…

メディア論―人間の拡張の諸相作者: マーシャルマクルーハン,栗原裕,河本仲聖出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1987/07/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 381回この商品を含むブログ (59件) を見るこの訳じゃないんだけど掲載(持っているのは竹内書…

先輩の有坂ゆかりさんの個展です。 有坂ゆかり展 「Paradise Lost」 2006年9月20日〜10月6日 10:00〜17:00 武蔵野美術大学美術資料図書館 民族資料室ギャラリー(13号館2階) ギャラリートーク 対談 10月3日(火)16:30〜 岡田聡氏(精神科医/アートコレ…

アートフォーラム最新号ではマイケル・フリードとティム・グリフィンが(先日私が観た)ダグラス・ゴードンとフィリップ・パレーノの《ジダン》に言及しているようです。 Michael Fried and Tim Griffin, "DOUGLAS GORDON AND PHILIPPE PARRENO'S ZIDANE, A …

うーん、渋いな。 創刊まもない頃のアートフォーラム。

前回の続き。

展覧会の中で一つの目玉となっているのが、「サイバネティック・セレンディピティ」(以下CSと略記)展を含む60年代の芸術と技術の関係を、展覧会や出版物を軸に紹介したコーナー。会場配布資料として森岡祥倫氏のCS展についての論考がついてくるのは、ちょ…

post digigraphy

そういえば最近東京都写真美術館で「ポスト・デジグラフィ」展を見に行きました。仕事の後に行ったこともあってほんの1時間も見ることはできなかったのだけど、この展覧会の主旨は「ポスト」ではなくあくまで「デジグラフィ」であるという印象を受けました。…

5年前、なんども見せられた映像。 あの日は本当にビデオ・フィードバックのように繰り返し繰り返し飛行機が激突した。 リアリティが磨り減って無くなるまで、それは繰り返された。 時間をさかのぼって時たま思い出すものといえば、天皇崩御(親父が何故かビ…

寒さは神経を鋭くするので、物思いに耽りやすい。 だから冬は好きです。 冬の匂いがやってくるのはいつだろう。

クラウスのビデオ・アート論再読(3)

先にあげたビデオアートの三つの戦略のうち、「このメディウムの内部から批評するために活用する形式」に相当するのはリチャード・セラとナンシー・ホルトの《ブーメラン》だった。ヘッドセットを身につけたホルトがクローズアップで映っている作品だが、ホ…

ダグラス・ゴードン&フィリップ・パレーノ監督『ジダン 神に愛された男』を有楽町シネ・カノンにて鑑賞。レイトショーだったので客はまばらだった。 テレビのラスター面をアップで映し出す映像からオープニングへ。 緑色のドットはそれなりにきれいだった。…

そろそろクラウス再読に決着をつけないと。

ゴンザレス=トレスのモノグラフを入手。 切なくなってきた。 でもたぶんそれだけじゃない。

複数の糸がもつれて固くなったあと、切開する。 手品のように、糸は一本だった。 ローデンバック集成 (ちくま文庫)作者: ジョルジュ・ローデンバック,高橋洋一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/09/07メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブロ…

 クラウスのビデオ・アート論再読(2)

ビデオアートはフィードバックにひとつの特性をもっている。言い換えれば、「瞬時のリプレイ」だ。だがクラウスの言及には次の言葉が挿入されている。「事実、このリプレイの外では字義通り現実に存在しないような作品の創造なのである」。 (書き途中) ビ…

蟲を想ふ日

「御器齧」の話。 「持ち帰らせて巣ごと殲滅するタイプのもの(「コンバット」など)は放置すると設置した給餌ケースそのものが巣と化す場合があるので注意が必要である。」 まじですか……気をつけよう。 ◇ ウラゲツブログより 明日9月1日(金)より9月30日ま…

アバカノヴィッチ・ショック! ……。 朝日新聞社に用があり築地市場へ。 ちょっと上の人たちのような心境になった、とまではいかないか。 帰りに六本木に寄り、芋洗坂のギャラリー街へ。 今年初頭にオープンした「magical ARTROOM」*1は、今日たまたま山口聡…

 クラウスのビデオ・アート論再読(1)

from left: Vito Acconci, Centers(1971); Richard Serra and Nancy Holt, Boomerang(1974); Joan Jonas, Vertical Roll(1972). 『オクトーバー』誌は1976年の春号が創刊号で、*1そこでクラウスは「ビデオ:ナルシシズムの美学」という論考を寄せている*2。…

medium

キム スー ジャ。 *1 ◇ 10月より、ビル・ヴィオラの回顧展が開かれる。それを今年初頭から楽しみにしていたのだが、ロンドンのホーンチ・オブ・ヴェニソン他で開催中のトリスタン・プロジェクトも見たいと思っていたところなので、出品作品に近作がないこと…

 分析における弊害

確かに僕には絵画に対するフェティシズムのようなものがあって、それは第一に絵具であり、固体でもあるし液体でもあるあの質感からまだ離れられない。 この種のフェティシズムは作品を分析するときに厄介なもので、しばしば絵具のうねりを見て呆けてしまうこ…

パスタに顔を埋めたくなるような。 今日はマウリツィオ・カテラン日和でした。*1 *1:明日は北西よりキム・スージャが吹くでしょう。

棚を整理していると、10年も前に書いた小説とも言えない言葉の束が、ごそっと出てきた。そのなかに幼少の頃の奇妙な体験をもとにした、リアリティについての話がひとつ。 記憶違いなのか真実なのかいまだにわからないが、確か小学2年の頃だったろうか。隣に…

不安の種 (1) (ACW champion)作者: 中山昌亮出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2004/06/24メディア: コミック購入: 5人 クリック: 71回この商品を含むブログ (38件) を見る2〜6ページの短編を集めたホラーモノ。台詞は極力使わず、頁の送りで恐怖感を出すな…

とある合宿から帰ってきました。4回目にしてはじめて、議論半ばで睡魔にノックアウト。さすがに運転が身にこたえたのか。そういえば7時間くらい乗っていたし。 すでに各方面の皆さんにいろいろお知らせいただいているみたいですが、遅ればせながら私も宣伝を…

デューイ?

◇ 真夜中の新宿。ギャラリーの傍にあるコンビニで雑誌を立ち読みしていると、体格のいいお姐さんたちがキャッキャとさわぎながら入ってきた。 「やだーあなたってどうしてそーなの゛ーー」 いつもはあまり意識していなかったけれど、そういえばここは、二丁…