pg講座第一回、無事終了しました。岡村民夫さんのアジェ分析は自らの足で調べただけあって実感として伝わってきました。写真を撮るという行為を遡行的に考えるフィールドワーク、それゆえのアクロバティックな他の文脈への接続、むぅ、思考の枠が広がりました。
 



2356枚の自画像

Noah takes a photo of himself everyday for 6 years
6年間、毎日カメラで自分を撮り続けた人物が、その写真を使って動画を制作した。よくよく調べてみると、この手法は意外に多くの人が行っていることがわかる。まさにこれはデジカメの産物だといえるのだが、内容はひとまず置くとしても、発信元がYoutubeであることの方が注目に値するかもしれない。なぜならこの映像は280万人(回)が閲覧し、1万3千ものコメントがついているからだ。多くの若手ビデオアーティストがYoutubeで作品を発表し始めているのも、この影響力あってのもの。こうした現象は写真ではみられないし、煩雑なビデオインスタレーションの欠点は、むしろウェブにおいて補われていると言えるのだろうか?これは少し注視したい。


彼(Noah)を写した2356枚の写真はたった5分半ですべて表示される。1日は約0.1秒に置き換わり、時間は何の比喩もなくただ圧縮されている。ただ、眼差しは変ることなくこちらを見据えており、しばらくすると目を背けたくなるほどの気持ち悪さを覚える。ヴァリエーションとはなんだろうか。



参考:Übungsplatz〔仮〕福居さんの記事がかなり詳細です。
http://d.hatena.ne.jp/n-291/20060927