先輩の有坂ゆかりさんの個展です。


有坂ゆかり展
Paradise Lost


2006年9月20日〜10月6日
10:00〜17:00
武蔵野美術大学美術資料図書館
民族資料室ギャラリー(13号館2階)



ギャラリートーク 対談 10月3日(火)16:30〜
岡田聡氏(精神科医/アートコレクター)

http://www.musabi.ac.jp/folkart/








24日、pg講座いよいよ始まります。まだ間に合います!

第1回 2006年9月24日(日)16:00〜

「アジェ/バリケード/ゴダ−ル」
 講師:岡村民夫(表象文化論・法政大学教授)
司会:斎数賢一郎

受講料:1,000円 定員25名

ウジェーヌ・アジェが19世紀末から20世紀初めにかけて撮影した界隈の多くは、かつてのパリの市壁や市門と不思議なほど重なる。1959年、ジャン=リュック・ゴダ−ルは、デビュー作の主人公をカンパーニュ・プルミエール街の写真スタジオに追いつめ、路上で殺したが、事件現場はアジェが1899年以来亡くなるまで住んだアパルトマンの前であったばかりか、18世紀から19世紀半ばにかけて存在した市門のそばだった。68年5月、学生たちはカルチエ・ラタンにバリケードを築くことによって、パリ最古の13世紀の市壁をそうとは知らずに復元していた。そのとき傍らに小さなカメラを構えたゴダ−ルが立っていたのは、出来すぎた話なのだ。水平な流れを堰止められた歴史は、因果律を越え、「布置=星座(コンステラツィオーン)」(ヴァルター・ベンヤミン)として垂直に結晶する。写真とは、バリケードに似ているのだろうか。

岡村民夫

http://www.pg-web.net/home/pg_lecture/2006/01okamura.html


第二回も参加募集中です!

第2回 2006年9月30日(土)18:00〜 

「写真のなかの幽霊」
 講師:前川修(写真論・神戸大学助教授)
司会:斎数賢一郎 

受講料:1,000円 定員25名


心霊写真は怖い。

「怖さ」の理由は、写真の向こうの幽霊にあるのだろうか? 霊の因縁の物語にあるのだろうか? 霊が「祟る」からなのか、「呪う」からなのか? 心霊写真について「かたる」と、ひとは、一方で期待に目を輝かせ、他方でいぶかしい視線をこちらに投げかける。なかには私は見えるというひとまでいる。霊は「ある」と言い張るひともいれば、霊は「ない」と言うひともいる。

しかし、心霊写真の怖さは実はそうしたところにはない。心霊写真のかたりにおいて見逃されているのは、イメージの薄膜にはさまった幽霊という半透明な存在である。心霊写真の歴史を辿れば分かるように、心霊写真を見るということは、写真というイメージを通じて「見る」ことと「ある」ことのつながりを危うくし、見ることに支えられた現実の存在の不確かな縁に足を踏み出す実践でもあった。このレクチャーでは、心霊写真の系譜をその起源から現在までたどりながら、心霊写真論は写真論であるということを話してみたい。

前川修

http://www.pg-web.net/home/pg_lecture/2006/02maekawa.html

[書籍]幕末の写真機解説書


先日とある場所にて慶応3年(1867)に出版された書籍を見つけました。


『写真鏡図説』
1864年6月19日、達觚倫(「ダグロン」とルビが)手記、巴里。


柳河春三の翻訳です。国会図書館の蔵書検索で調べてみると、『明治文化全集 第26巻』に掲載されているようですが、内容は様々な写真関連機器の解説です。ステレオスコープらしきものの記述もあり、これはと思いメモ。わずかな時間だったので詳細まで見ることはできませんでした(残念!)。『明治文化全集』含め、ちょっと調べてみようかと。