雑・感

ターナー賞

一ヶ月前の話で恐縮ですが、2006年のターナー賞がトマ・アブツ(Tomma Abts)に決まったようです。画家と呼べる人物が受賞したのは8年ぶりだという。サーチにしろテートにしろ、「絵画復権」の完了を宣言したような印象は受けるけれど、ノミネート作家を見る…

Zero Degrees

毎年1月から3月にかけてはコンテンポラリー・ダンスを見に行くのが習慣になっていたのだけれど、今年は諸所の事情で行けそうにないです。…とはいえ無理してでも行こうか。

先日とある書店で『風の薔薇』1号から3号までを入手する。 特に第3号の「シュポール/シュルファス」特集は必見。 もはやその名前さえ記憶から消えつつある美術運動だけに、 貴重ではある。 松岡正剛編集『遊』1008号もあわせて手に入れる。 遊び心たっぷり…

国立国会図書館

行ってまいりました。やはり「最終手段」だっただけに、実は今まで行ったことなかったのです。入り口から荷物はロッカー、利用証発行等、厳重な手続き。そして端末で請求(待ち時間約15分)、貴重書は別室にて閲覧強制、コピーは職員が行うため、コピー申請…

目の前に浮遊する塵芥

飛蚊症、というものがある。最近自分がそれにかかって「いた」ことが判明。二つの原因があり、ひとつは生理的飛蚊症で胎児期から引き継がれるもので、生活には全く問題ない。ふたつめは硝子体剥離で、打撲や老化によって起こるものらしい。 前者か後者か判別…

今日の出来事。

結婚式→二次会。 懐かしい面々。 まさか引き止められて終電を逃すとは…不覚。 二次会→ギャラリー。 いくつか残ってる作業をすればそれなりに時間を過ごせると思いきや、比嘉さんのロシア壮行会にぶつかる。ほとんど交通事故。ビール、泡盛、焼酎。あぁ。 も…

オーストラリアにある日本の領土

シドニーから300kmあまりのところにあるカウラという街には、日本人戦没者霊園があります。そこは以前捕虜収容所があり、第二次大戦中は1000人以上の日本人捕虜が収容されていたそうです。オーストラリア軍事史上前代未聞の規模の脱走事件なども起こっていま…

5年前、なんども見せられた映像。 あの日は本当にビデオ・フィードバックのように繰り返し繰り返し飛行機が激突した。 リアリティが磨り減って無くなるまで、それは繰り返された。 時間をさかのぼって時たま思い出すものといえば、天皇崩御(親父が何故かビ…

 分析における弊害

確かに僕には絵画に対するフェティシズムのようなものがあって、それは第一に絵具であり、固体でもあるし液体でもあるあの質感からまだ離れられない。 この種のフェティシズムは作品を分析するときに厄介なもので、しばしば絵具のうねりを見て呆けてしまうこ…

不安の種 (1) (ACW champion)作者: 中山昌亮出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2004/06/24メディア: コミック購入: 5人 クリック: 71回この商品を含むブログ (38件) を見る2〜6ページの短編を集めたホラーモノ。台詞は極力使わず、頁の送りで恐怖感を出すな…

祖母のいる介護施設に、 「ないの」としか答えない女性がいる。 挨拶は、「ないの」 質問しても、「ないの」 訴えかける言葉は、「ないの」 ため息まじりにもれるのも、「ないの」 探し物はなんですか? 言われたことはちゃんとやっているし、完全にボケてい…

今月の『デザインノート』で、知人のデザイナー、森さんが紹介されました。 ちゃっかりうちの洋書店のカタログも掲載されていた。 手前味噌というわけじゃないけど、他の人と比べても 僕は森さんのデザインの方が好きだな。

part2

自宅のベランダから花火を見るほど味気ないものはない。いくら混んでいても、誰かと浴衣着て見に行きたいじゃないですか。だから別の日に花火を見る予定があっても、その前に独りで花火を見ると何故か悔しい。ビール片手に“キンチョウの夏”気取りなら、話は…

テレビショッピングの番組で、電波時計が紹介されていた。グリニッジ天文台の基準時間を常に取り込み、時間を修正する時計。それは宣伝文句にいう「常に正確な時計」ではなく、「常に間違う時計」なのだろう。基準時刻が示す刹那を追い求め、絶えずズレ続け…