テレビショッピングの番組で、電波時計が紹介されていた。グリニッジ天文台の基準時間を常に取り込み、時間を修正する時計。それは宣伝文句にいう「常に正確な時計」ではなく、「常に間違う時計」なのだろう。基準時刻が示す刹那を追い求め、絶えずズレ続ける「現在」を拾っては捨てる飽くなき時間餓鬼。「コンテンポラリー」はそうやって偽装されている。
“tempus edax rerum”…<時間、すべてを貪り喰うもの>