仕事ちょろちょろ趣味ぱっぱ。


…いやいや、もはやリスクを背負って死ぬ気で趣味。


ところで趣味ってなんだろう。
アーレントさんに意見を乞う。

「生計を立てる」という観点から見ると、労働と関係のないすべての活動力は「趣味」となる。*1

美術をやっている人や人文科学を研究している人は、概ね「趣味人」として括られてしまうのか。
50年代に書かれたものだから状況は違うのだけど、こうした固定観念はいまだ残ってるはず。


ついでにこんな一文も拾ってみる。

しかし、将来のオートメーションの危険は、大いに嘆き悲しまれているような、自然的生命の機械化や人工化にあるのではない。むしろ、その人工性にもかかわらず、すべての人間的生産力が、著しく強度を増した生命過程の中に吸収され、その絶えず循環する自然的サイクルに、苦痛や努力もなく、自動的に従う点にこそ、オートメーションの危険が存在するのである。機械のリズムは、生命の自然のリズムを著しく拡大し、強めるだろう。しかし、それは、世界にかんして生命がもつ主要な性格――耐久性を食い尽くすこと――を変えるのではなく、逆にそれをもっと恐ろしいほど拡張するだろう。*2



発表の告知文作成。ビブリオのプロに参考文献表記を見てもらう。
展覧会カタログの記述はややこしくて大変。
「exh. cat.」と表記するのはもはや古いんだそうです。
読んでいる人には親切だと思うんだが。

ちなみに英語文献における表記法はシカゴ大学から出ている『The Chicago Manual of Style』に準じているそうだが、若いエディションでは主に理工系の論文に対する記述が多く、人文科学系、特に美術分野の表記法は最近のエディションでようやく指針がちらほら出始めたんだそうです。非常に分厚い本で読むのに一苦労。

The Chicago Manual of Style

The Chicago Manual of Style

*1:ハンナ・アレント著、『人間の条件』、清水速雄訳、筑摩書房、1994年、190頁。

*2:同上書、193-194頁。