マイケル・フリード『Absorption and Theatricality』第三章。
dramatic conceptionとpastoral conception
the realm of the decorative(装飾界?)とthe realm of the imaginary(想像界)の対比、
そしてクロード=ジョゼフ・ヴェルネの《滝の風景と人物たち》(1768)に特徴的な、
一挙性(装飾界)と多視点による鑑賞体験の時間的な遅延効果との同居。
あきらかに「芸術と客体性」以来の論調からは譲歩が見られるし、
ラカンデリダを援用して18世紀美術語る様は少々ひねくれていて、
文章には詩的な前振りの部分が多く、
しかもいわゆるマネを先鞭として語られやすい「モダニズム」ではなく
「モダン・アート」の萌芽を分析する事に徹している。

救い上げたいのはどうやら、ダヴィッドらしい。
underconstructing...



継続的思考はものをいうのだな、とあらためて思う。
あるメールを読み返しての話。
愛する人に「考え続けていますか」と問われて、思わずたじろぐ。
その後、「書き続けていますか」と追い討ちをかけられる。
いや、ハテナは書いてますが…。


やはりこの人には胸を張って挨拶できるくらいになりたい。