ミニマリズム出版計画の会合に出席。


 今日のお題は1967年、ワシントン・ギャラリー・オブ・モダン・アートで開催された「A New Aesthetic」展のカタログ分析。この展覧会のトピックを担当することになり、次回までに原稿を書くこととなる。カタログとしてはそれほど面白い造りにはなっていないけれど、作家の言葉を載せるところとか、抽象表現主義の頃では考えられないような構成の仕方をしているのがわかる。


 展示を企画したバーバラ・ローズの論文が、フリードのステラ論と「Art and Objecthood」の間に差し挟まれる応答的なものだったにもかかわらず、「反映論的」というより「形式論的」な論調だという指摘にはっとする。そういえばヴェルフリンやゴンブリッジを学んだような美術史の経歴を持つ人たちが批評のフィールドに顔を出すようになるのは、やはりこの頃だったのかもしれない。