ちょっと名古屋までトウマツさんに会いに行ってきます。
どうやらかなり体調悪いらしいけど、大丈夫だろうか。
日曜に帰る予定です。


読書メモのつづき

内心での戦争反対と、外からの戦争強制とを、ほとんど完璧な二重操作として使いわけねばならなかったすべてのリベラルな、そして、ある意味では特殊な、戦争期の知識人の典型であった丸山真男にとって、日本の大衆は、この二重操作をぎりぎりまでじぶんに迫った「下手人」としてうつった。そして、これをあやつったのは国家権力であったが、手先となった直接の当体は、大衆そのものであるという認識が深く戦争期に刻印された。この潜在的なモチーフは、戦後の丸山のすべての業績に、ふかく浸透しているとおもえる。*1

さて、結論部分で雲行きが怪しくなってきた。納得するにはまだ「もや」が多すぎる。

*1:吉本隆明 『柳田邦男論・丸山真男論』 ちくま学芸文庫、307頁。